三井野原から次の出雲坂根までの間には絶景ポイントの「奥出雲おろちループ橋」やスイッチバックの目玉ポイントがある。出発後、控車からワラワラと人が流れてきた。それでも10数名ぐらいだろうか、指定席に着席するまでもなく、みんな進行方向左手の空いてる席で、カメラを片手に絶景ポイントが来るのを待っていた。
第八坂根トンネルを抜けて、30キロ制限の標識を越えると、深い谷間を渡る三井野原橋が見えてきた。
ここでトロッコ列車は一時停停車するので、ゆっくりと壮大な景色を楽しむ事ができる。木次線の公共交通手段としての使命を脅かすこの橋を、観光目的で列車から見るってのも、何だか変な感じですね。生憎の天気で見通しはあまり良くない。しかし、周りは層雲が立ちこめていて、雰囲気的には日本神話の「ヤマタノオロチ」が出て来そうなイメージで、妙に神秘的でした。ちなみに、この橋は日本一のトラストアーチ橋とのこと。
列車が走っている地点の標高は718メートルある。次の出雲坂根駅はアーチ橋の下から写真左に行った所にある。列車は今からそこまで下っていくのだ。さらに右手に目をやるとループ橋がぐるぐると回っているのが見える。
完全な二重ループになってますね。
線路は高度を落とすためにグルッと遠回りをして距離を稼いでいるため、一旦ループ橋から離れる。
いくつかトンネルを抜けると目の前にループ橋が現れた。
かなり高度が落ちてきたようだ。この先も幾つものトンネルを抜ける。
山の中をゆっくりと下っていく。
しばらくすると左手奥に出雲坂根駅が見えてきた。
まだまだ高度差がある。振り返ってみると、先程見たアーチ橋があんな上に見える。列車はついさっきまであの橋の向こう側を走ってたんだよね・・。すごい所だなぁ・・。
標高は602メートルまで落ちた。
木立の向うに出雲坂根駅が見えてきた。
いよいよスイッチバックだ。
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