川西駅を探索した後、再び県道へ戻り、鹿屋市鉄道記念館へ。
鹿屋駅跡は市役所が建っている位置というのは空中写真で調べていたので、詳しい探索は行なわずに直接記念館へ向かいます。この鹿屋駅は開業当初は位置が少し北側にあって、スイッチバック式の駅でした。その後、スイッチバック解消のため廃止時の場所に移転し、線路も大幅に付替え、特徴的なΩカーブを描く線路配置となりました。
●鹿屋駅跡(鹿屋市鉄道記念館)
早く記念館に入りたかったのか、建物の外観を撮るのを忘れてました・・・。
入場は無料ですが、入口にある来館者芳名録に名前と住所を書きます。
中に入ると目の前に鹿屋駅の駅名板が飾られていました。これだけ見ると本物の駅の入口みたい。
平日なので来館者は私だけ。超閑散としていますが、ゆっくり見学するには丁度良い。
ここの管理を委託されている、おじさんがやって来て、大隅線について細かく説明して下さいました。一応、こちらも廃線についてはド素人ではないので、少し正体を明かして(何者だ・笑)、しばし廃線談義をしました。来訪時、まだ作成中だった記念館のパンフレット原稿のコピーもくれたりして、写真撮影もどうぞどうぞと言って下さり、とても気さくな方でした。他に数名で管理されているようです。もう少し話したかったんですが、時間があまり無かったので、展示品を見て回りました。
とにかく展示品の数が多い。ひとつひとつ見ていくと、とても時間が足りない・・・。
屋外にはキハ20と保線車輌が保存されていました。しかもタラコ色!! 柱には、のりば案内板が取り付けられ、キハ20には「志布志−鹿屋」のサボが差されており、窓も開けられて、写真だけ見ると現役当時のような感じです。キハ20の書体がちょっと気になりますが・・・細かい所はいいか(汗) 国鉄書体のフォントもあるし、次回整備される時はぜひお願いしたいところです。
案内してくれたおじさんの話では、車輌の外観を綺麗に保つためのノウハウが無いとのこと。とりあえず、雑巾でこまめにボディを拭いたりしてるそうです。保線車輌は結構綺麗だったのでビックリしてたら、つい最近拭いたんですよ・・と言われました。今後、どうしたら綺麗に維持出来るか問われたんですが、残念ながら私自身もそのようなノウハウを持たないので、的確な助言が出来ませんでした・・・。もし、鹿児島近辺で車輌保存なり、ボディ修復等の技術をお持ちの方がいましたら、ぜひ記念館を訪れてアドバイスしていただければ、管理者の方も喜ばれると思います。
キハ20の車内にも入ることが出来ます。入った瞬間、気動車独特の懐かしい匂いがして、一気にタイムスリップした感覚になりました。車内の広告も当時のものを集めたそうです。
このシートに、この座席配列、天井の扇風機、やっぱり国鉄型はいいなぁ。
子供の頃、特等席だった片側のみのシート。とても懐かしい。
外には各駅の駅名標が並べられていました。屋外展示なので腐食が心配だなぁ・・。
↓記念館の反対側から展示車輌を見たところ。
時間の都合もあり、じっくり見れなかったので、いつか必ず再訪したいと思います。これまでの私が経験した廃線探索や記念館・資料館・企画展示とはまた違う、とても内容の濃い所でした。南九州の廃線もイイですねぇ!! 案内してくれたおじさんにも再訪の約束をして、鹿屋を後にしました。
●鹿屋駅跡(鹿屋市鉄道記念館)・・・マーカーの少し左上あたりに駅舎があったようです。
Recent Comments