鹿児島本線では各所で開通時、増線時の煉瓦構造物が、今もその役目を果たしています。
先日UPした延命寺川の橋りょう跡から少し鹿児島本線側へ道を進むと、現役の煉瓦橋台がありました。
●延命寺架道橋
写真は、複線分の煉瓦橋台の中心(小倉側)を撮ったもの。
上から下に亀裂が入っています。書かれた日付は平成のものが多いですが、
よく見ると、62.5.14とか46.1.1?とか古いのもあります。
ふと、この橋台もゲタ歯の痕跡があるんかいな?・・・と思ってじっくり観察。
煉瓦の積み方は一般的なイギリス積み。
亀裂が入った部分、長手が積まれた各段ともに写真のように小口が2個挟まれています。
となると、小口の段と長手の段で櫛形になり、ゲタ歯状態になります。
櫛形の線は逆向きも考えられます。
単線開通時はゲタ歯で施工されたのか、たまたまそういう並びになってしまったのか
・・・真相はわかりません。
ちなみに開通は、明治24年4月1日、複線化は明治30年4月20日。
以前、折尾付近で撮った橋台(一番橋)の中心にはゲタ歯の痕跡はありませんでしたが、
上下線の間の煉瓦は変な積み方をしていました。
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