@KIGS

Category:音楽 コメント(5)
今回は鉄分ゼロなんで、スルーしてもらっても構いません(笑)

今日は家で「ひままつり会」だったんですが、途中退場しまして(汗)・・・北九州イノベーションギャラリー(KIGS)にて開催されている「ザ・テレビゲーム展」〜その発展を支えたイノベーション〜に行ってきました。

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なぜ、途中退場してまで行ったのかというと、企画展連動講演会「日々前人未到!ゼビウス・サウンド誕生の日〜『文化史上のテレビゲーム』試論」に参加したんですよ。先月に参加申し込みをしてまして、私の勘違いで「ひなまつり会」とダブルブッキングになってしまい・・・(汗)
嫁さん>スマン・・。

実はこれ、昔、ナムコのサウンドクリエイターとして活躍された慶野由利子さんの講演会なんですね。おそらく知らない方が殆どだと思いますが、あの「ゼビウス」や「ディグダグ」「ドラゴンバスター」などの曲やSE(効果音)を作った方なんです。学生時代にこれらのゲームにどっぷりハマり、その音に魅せられた私としては、行かないわけにはいきません。

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正味1時間ちょっとの短い時間でしたが、非常に興味深い内容でした。
パックマンの頃の音と慶野さんが携わった頃との音の違いをプロジェクターに映し出された譜面で説明したり・・・いきなり、倍音、周波数なんて言葉が出て来て、こちらはニヤリ(笑)、音楽に興味がない方はさっぱりわからんだろうなぁ・・と思いながら聞いていました。
ディグダグの敵キャラ「ファイガー」が放つ炎のSE作成話、これも譜面を表示して、低音部と高音部の2音構成で・・・不協音で・・・などなど、わかりやすく説明してくださいました。火を吐く音って、みなさん想像出来ます?(笑) ホント、凄い発想力です・・。
当時のハードは3和音しか出せなかったという話では、この日のために作曲したという新曲!?「INNOVATION STEP」を披露してくれました。曲としては4/4拍子と2/4拍子で構成された短いループ曲で、実に慶野さんっぽい曲調(好きだからそう聴こえるのかもしれない・汗)で顔が緩みっぱなしでした(笑) さらにメロディ・バッキング・ベースの3和音にSEを鳴らした場合、1パート犠牲にならなきゃいけないという話では、実際にこの曲にSEを重ね、それぞれのパートで犠牲になる様子を数パターン鳴らしてくれました。この辺は、すごく引きつけられましたねぇ。ハード的な制限がある中で曲や雰囲気を殺さないで鳴らすことがいかに大変だったのか・・・まさに職人芸ですね。ちなみに犠牲になるパートは、そのゲームのコンセプト等によるそうです。その後、本人もお気に入りという「フォゾン」が流れました。どんな音が出てくるか・・・おっと! これは「VIDEO GAME MUSIC」(細野晴臣監修・YENレーベル)からじゃ! すぐわかりました(汗) 学生の頃、テープがノビノビになるまで聞いてましたから・・。この世界初?のビデオゲームミュージックアルバムと当時刊行された「ALL ABOUT NAMCO」に掲載されているBGM・SEの譜面が無ければ、私が音楽の世界に飛び込むことは無かったでしょうね。慶野さんは私の趣味の世界を広げてくれた中の一人と言っても過言じゃありません。
ちなみにパックマンシリーズの「スーパーパックマン」「ミズパックマン」「パック&パル」にも携わったようです。スーパーパックマンの休憩BGMの効果音的フレーズがゼビウスのコイン投入時のクレジット音と似ている訳がわかりました。
後半は、「文化史上のテレビゲーム」試論・私論のお話でした。
アルタミラの洞窟の「五本足の牛」の絵を例にあげ「絵の中に時間の概念を取り込む」話のほか、鳥獣戯画のスクロール話などなど、慶野さんなりの考えを様々な素材をもとにお話してくださいました。
その後の質疑応答では、様々な観点からの質問が飛んでいました。初めに慶野さんから来場者へ質問してみたいと言っていましたが、来場者からの質問があまりに多かった(時間が押してた?)せいもあり、慶野さんへの質問に終始してしまいました。内容的には大変面白かったです。
今回はたまたま北九州で行われ、気軽に行けたことは幸運でした。慶野さんは現在も作曲やプロデュース活動をされているとのこと。今後もそれらの活動もさることながら、このようなディープな?内容の講演も続けてもらいたいですね。

で、本企画の「ザ・ビデオゲーム展」も見てきました。
開催前の事前告知でやるのは知っていたんですが、ちょうど、おっちー2号の誕生と重なってしまったため行けませんでした。今回は本企画展示がオマケ的な感じになってしまいましたが、ようやく行くことができました。残念ながら撮影禁止・お手を触れないでください。なので、何も画像がありません・・。
スペースインベーダーやパックマンシリーズのアップライト実機や様々な家庭用ハード、ゲームウォッチをはじめ懐かしのLSIゲームなど、多くのマシンが展示されていました。どれも手に取ってプレイしたい気分になります。パックマンを見て、小学生の頃、マルキョウの屋上で上手い人のプレイを見てたなとか、マルチスクリーンのゲームウォッチ「ドンキーコング」を見て、中学の時、学校に持ってきて先生に没収された奴が居たなぁとか、なんか色んな思い出が蘇ってきました。この辺は、昔の曲を聴いた時と同じ状態になりますね。
この展示、来週の日曜日まで! 興味があるかたは最後のチャンスですよ!!




●おまけ
恐れ多いとは思いつつ・・・サインを頂戴しました。
「フォゾン」の譜面に。家宝にします。墓場まで持っていきます。

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お忙しい中、有難うございました。


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コメント(5)

>F355さん
80年代前半はデッドコピーゲームが多かったですよ。
パックマンだけでも、元祖パックマンの他に、迷路が消えるハングリーマンやスキャンダルマン、ニューパック1(ワン)なんてのもありました。
コピーゲームの中にはちゃんとライセンス取ったものもあったそうですが・・
まぁ、その頃はそんなの意識しないで遊んでましたけどね(笑)

え~
縦型のヤツはコピーもん?
名前とかあんまし覚えてないんですよね~

>ちくまえ。さん
インベーダーハウスって言葉に反応する世代ですね。
私はゲームセンターあらし世代ですので、子供ながらインベーダーはやりました。但し、駄菓子屋で(笑)
88はそごうのパソコンコーナーで遊んだもんです。もちろん健全に(笑)
あの頃のPCはサウンド的にはショボイ機種もありましたが、FM音源+PSGを搭載したモデルや拡張用サウンドボードなんてのもありました。チップとしてはYAMAHAのYM-2203・YM-2608などです。80年代の後半のビデオゲームでFM音源といえばYM-2151が有名です。それから時を経て、携帯電話にFM音源が搭載されるとは夢にも思いませんでしたねぇ。

>F355さん
おぉ、本城井筒屋、懐かし〜。オープン当初、校区外ですが探検しに行った記憶が(笑)
私の場合、サンリブ折尾、マルキョウ、火災前の西鉄折尾駅1階のゲーセン・黒崎そごう屋上・黒崎井筒屋屋上。
あとは校区内の駄菓子屋全店ですね(笑)
サンリブとかは、ちゃんとした正規基板のゲームが多かったですが、駄菓子屋系はコピー品が多かったような・・。
ドンキーコング→クレイジーコング、ギャラガ→ギャンダ、ペンゴ→ペンタ、
ディグダグ→ジグザグ、ゼビウス→バトルス・・・などなど。
当時は本物と思ってプレイしたものです(笑)

本城井筒屋に100円持っていって50円でアイス
残りでインベーダー、平安京エイリアン、ギャラガ等

淺川小の横の駄菓子屋ではディグダグ
ベビーコーラも飲んでた

黒崎のフレンドではゼビウス、ハングオン、アフターバーナー

っと、テレビゲームの事でしたね
これ見に行きたかったんだけど・・・・・


パックマンが小学生というところで年齢の差を..(^ ^;
私が中学生の時にテニスゲーム→インベーダーゲームでした。
二十歳の頃にPC88でその後PC9800シリーズで5インチ
フロッピーのエロゲーは燃えましたねぇ..(笑)
今考えるとサウンドも色数も少ない時代によくぞあんな
豊かな表現を出していたものです。
(ビープ音の音程変えてたらしいですが)
ハードディスクを搭載したPCを羨望の眼差しで見てた
時代でもありました。

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