12時39分/8422レ・奥出雲おろち号発車。
DE15の汽笛が静かな山の中に響き渡る。天然リバーブがかかってとても美しい響きだ。とても旅情を誘う。進行方向左に先程通ってきた芸備線の線路が見える。
高度差がついたところで、こちらは右にカーブして国道を跨ぎ、山の中へと進んでいく。
少し雨が入ってくるけど気になる雨粒でもないので、そのままトロッコに乗車。
せっかくここまで来たのだから、トロッコを堪能しないのは勿体無いので、大雨にならない限り控車には行かないぞ(笑)
トンネルに入ると天井の照明のみになって雰囲気は最高。会話も出来ないほどのエンジンの音や走行音がトンネル内に響き渡り、DE15から出た排気の匂いと、前方から流れてくるモワッとした暖かい空気がたまらなく良い。タイミング悪く、トンネル内で検札になり、切符を出したものの違う切符を出したり、風で飛ばされそうになったりして、ちょっと焦った。
山の中をゆっくりしたスピードで左に右に曲がりながら次の油木駅へ進む。
そこに備後落合で話をした、おじさんがトロッコ車両にやってきました。私の顔を見るなり「(トロッコ列車は)いいぃ〜ねぇぇぇ〜〜」とニコニコしながら話しかけてきました。結構、奥さんには厳しそうな感じの方でしたが、この時だけは完全に少年の戻ったような感じでした。やはり、昔から鉄道が好きなようで、色んな話をしてくれました。この先の絶景ポイントや名所なども教えてくれて参考になりました。層雲がかかった山々の景色を見ながら話を弾ませているうちに油木駅に着いた。
この駅はかつては島式ホームで行き違いが出来た様子。駅舎は無かった。ホーム上の待合室に掲げられた駅名標は味があってイイ。
周りは集落があるものの乗降客はゼロ。使われなくなった備後落合方面のりばを見ながら油木駅を出発。
次はJR西日本内で一番高い位置にあるという三井野原駅へ。
この駅の周りにはスキー場があると、おじさんが教えてくれた。確かにそれっぽい空き地はあるし看板もある。駅名標とは別に「高天原」と書かれた案内板があった。話によると各駅にこのような愛称?が付いているようだ。
三井野原では数名のお客がトロッコに乗ってきた。途中から乗る人も居るんだなぁ。
次の出雲坂根までの間には絶景ポイントの「奥出雲おろちループ橋」やスイッチバックの目玉ポイントがある。楽しみだ。
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>さっかーさん
チャリでループを走行出来るんですか!?
帰りは地獄ですね。乗り捨て可ならいいですが(笑)
私ん時は控車に結構乗っていたので、早めに始めたんだと思います。
検札は備後落合出発後すぐに始まりました。
トロッコ車の車掌室(運転室)から一番近い場所に居たので、一番最初の客だったはず。
そして、タイミング悪くトンネルへ(笑)
三井野原駅からレンタチャリで坂を下ることができるそうです。
ほとんど漕がずに下れるそうなので、とても楽みたいです。
>検札
私が乗車したときは、お客が私達を合わせても8名ほどしか
乗ってなかったので、検札もすぐに完了したような期がします。
変なところで来た記憶はないですねぇ。
>倫堕さん
何故、こんな所でって感じで検札に来ました(汗)
指定席券や特急券ならまだ許せますが、乗車券が飛んだ日にゃ・・・ホント焦りました・・。
古い駅名標は木次線ではよく見かけました。
JR西タイプの駅名標や柱に付ける駅名標も併設してる駅が殆どでしたけど。
私の感覚でも最も標高が高い駅は野辺山です。
九州では波野ですね。三井野原よりも少し高いみたいです。
トロッコは風を感じる事が出来るのでいいですね!
切符が風で飛ばされたら、泣くに泣けませんね。。。。よかった。
油木駅の駅名標、いいですね!!
国鉄時代に「鉄」に目覚めた身としては、最高駅は野辺山なのですが、
今は各社別に「最高駅」があるのですね。
九州は波野でしたっけ?