明治41年7月1日、当時の帝国鉄道庁九州線(今のJR鹿児島本線)遠賀川駅より室木駅までの11.2キロを開設。同時に新延、八尋駅も開業。明治42年10月12日、室木線と線名設定。昭和14年4月5日、遠賀川より3.8キロ地点に古月駅開業。昭和34年10月1日、新延駅を鞍手駅に改称。昭和60年3月31日限りで廃止され、翌日よりバス転換された。
当時周辺には多くの炭鉱が存在し、活気に満ちていたようだ。昭和26年鉄道弘済会門司支部発行の時間表中国九州編を見ると一日に5往復しか運行していない。1本は小倉直通。廃止直前と本数的には変わってないのでは?また、変わり種では、室木〜遠賀川〜折尾〜若松間の直通旅客列車が走っていたこともあった。昭和34年頃、炭鉱が姿を消してからは付近住民も激減し、客貨ともに大打撃を受けた。昭和49年2月までは全列車をSLが牽引していたようである。その後、DE10に旧客という姿に変わった。また、昭和50年3月10日に開業した山陽新幹線のロングレール造りが、室木駅構内で行われていた。その際、室木駅から延長された盛土の一部は、今も新幹線の高架橋のそばに残っている。
線路跡は殆どが県道になっており、線路敷きが残っているのは、遠賀川駅から鹿児島本線と別れるカーブの間の僅かな部分のみ。そこでは煉瓦橋台と橋脚の橋梁跡を見ることができる。
遠賀川駅を出ると鹿児島本線と平行して進んで行き、西川の鉄橋を渡る。重厚なレンガ積みの橋脚・橋台が実に素晴らしい。ガーダー橋はコンクリートの河川敷きから手の届くぐらいの高さを・・・
以前、1998年5月に訪れた室木線跡を再び辿ってみた。この日はGW中、唯一の雨になってしまったが、宮田線同様、雨に打たれる廃線跡もなかなかいいものだ。室木駅跡は以前訪れた時と・・・
室木線跡はちょくちょく通っていたものの写真に撮ってなかったので、今回はデジカメ持参で全線トレースです。長い間空き地になっていた室木駅構内跡もユンボが入り・・・
室木線跡のうち遠賀川駅近くの路盤が残っていた部分で動きアリということで行ってきました。実際に歩いた順序と異なりますが古月方から掲載しています。県道化された場所から・・・
前回の探索から1ヶ月ちょっとしか経ってないのに大きく変化していました。第二丸の内橋梁にはコンクリートの桁にアスファルトが敷かれていました。煉瓦の橋台部分は・・・
車で『室木線跡』をたどってみよう【3倍速】
生まれてまだ数ヶ月の娘をチャイルドシートに乗せて「子守りドライブ」をした時に撮影した動画。
室木線跡のうち遠賀川駅近くの路盤が残っていた部分で動きアリということで行ってきました。実際に歩いた順序と異なりますが古月方から掲載しています。県道化された場所から・・・
2016年1月4日、香月線跡を探索した後、そのまま室木線跡へ廃線パトロールに行ってきました。写真は遠賀川駅の西側に架かっている歩道橋から遠賀川駅を見たところ。左に見えている線路・・・
1987年頃の室木駅跡・鞍手駅跡。
廃止されて2年程経過した頃の様子。荒廃した中、まだレールやホームが残っている所があり、独特の雰囲気を醸し出している。