以前、1998年5月に訪れた室木線跡を再び辿ってみた。この日はGW中、唯一の雨になってしまったが、宮田線同様、雨に打たれる廃線跡もなかなかいいものだ。室木駅跡は以前訪れた時と全くと言っていいほど変化はみられなかった。広大な国鉄売却用地が残るのみ。
室木駅跡から八尋駅跡は以前同様、県道になっており変化はない。八尋駅跡の例の売却地看板もそのままだ。キロポストもちゃんと残っている。
お寺に登る坂道より。左から中央を右へ真っ直ぐ進むのが室木線跡の県道。ローカルな車両がよく似合う風景だった。
鞍手駅跡は以前訪れた時と変化はみられなかった。八尋駅跡から五差路の交差点までは周知の通り県道になっているが、そこから鞍手駅跡の先までの道路化工事は進んでないようだ。
古月駅跡も前回と変化はない。売却地もそのままだ。この前後は県道が完成しているのだが、どういう訳か車両の通行は出来ない区間が多い。信号や標識までついているのにだ。まるで未成線のようだ。
室木線跡を離れ、遠賀川駅方面へ進むと鹿児島本線を越える陸橋があり、そこからは遠賀川駅からの路盤が少し残っているのがわかる。鹿児島本線と平行している橋梁もしっかりと残っている。この煉瓦積みの橋脚はいつ見ても圧巻だ。全体的にさほど変化は見られなかった。国鉄売却地も当分売れる様子もなさそうだったし。