先ほどのトンネルを抜けると弧を描く大築堤があったのだが、今は崩され、その上に道路が作られている。計画ではこのあたりに福田駅を新設する予定だったとか。
画面中央を左右に走る道路をコンクリート橋で越えていた。私が初めてここを訪れた時は盛土撤去工事の取りかかりぐらいだったので、一部の法面部分を崩しただけでした。ちょうどこの写真を撮った立ち位置の盛土上にプレハブの作業小屋がありました。
学生の頃、その築堤上をオフロードバイクで走破した事は秘密です。
上の場所のすぐそばには「工」の境界票が残っていました。ここに鉄道があったことを示す証拠の一つですね。他の廃線も意外と残ってる所多いですね。
油須原線の紹介で必ず取り上げられる、最もポピュラーな遺構「大行事橋」(正式名称・彦山川橋梁)はまだまだ健在です。毎年春には鯉のぼりが泳いでいます。その時の様子はこの「遺構へ行こう」のトップから行けます。最近は泳いでいるのを見かけません・・。
大行事橋を渡り、添田線と並走を始める地点より。左の道路は添田線跡で右の草に覆われたところが油須原線跡で大行事橋に差しかかる所。以前はバラストも多く残り、ここから橋へも容易に入れたが今は無理のようである。廃線散策に無理は禁物ですばい。
先ほどの場所から見える短い橋梁跡。手前が油須原線の「岩石橋梁」で、奥が添田線の「岩石架道橋」(それぞれ銘板より)である。油須原線は橋へ向けての勾配で高さが高くなっている。
上の添田線「岩石架道橋」に残る交通標識と「けたに注意」国鉄の文字が時代を感じさせる。
この上には道路が通っているが、鉄道時代のコンクリート橋を活かし、拡幅させる形で建設されているのがよくわかる。
添田線との並走地点より大任方面を望む。並走区間は結構長い。その間も油須原線側の路盤の端には錆で朽ち果てた高欄等が残る。その先の添田線の目の前まで線路は敷設されていたようである。