上山田駅跡を出るとしばらく線路道が続き、写真の交差点に突き当たる。ここで飯塚から続いた線路道は終わり。ここから上山田線跡のメインイベントが始まる。
突き当たった交差点の正面を流れる山田川を渡る、レールもしっかり残った鉄橋がある。この鉄橋から熊ヶ畑駅跡までは路盤・レールともよく残っている。
その鉄橋にはこのような表記も残っていた。
●第1山田川橋りょう
●上山田〜熊ヶ畑間15K206M40
●支間/16m
●塗装年月/1982年8月
●塗装回数/3回塗
第1山田川橋りょうを左手に見ながら道路を進むと、また鉄橋がある。今にも向うから列車がやって来そうなくらい、比較的良い状態で残っている。鉄橋上には15K1/2ポストが朽ち果ててはいるものの立っていた。ここから熊ヶ畑に向かって、築堤上を通っていたが、その上にもレールがしっかり残っていた。
ホント、今にも列車が走ってきてもおかしくないくらいな光景です。というのも実はここで年1回トロッコ列車のイベントが行われているのです。
↑この先に熊ヶ畑駅があったのだが、既に造成されており、その痕跡は見つからなかった。
熊ヶ畑トンネル上の山を通る道路の踏み切り跡にケーブル切断注意の看板と機器が残っている。
道路との交差部分にレールは無いがその前後にしっかり残っている。
踏切跡を進むと上山田線最大の遺構、全長1710mの熊ヶ畑トンネルが目の前に見えてくる。トンネルの入口に立つと向うに出口の光が見える。誰もが一度は通ってみたいと思う光景だ。だが今回はパスした。ていうかビビり症だったりする(笑)。しかし、以前メールをくれた人の中でこのトンネルを懐中電灯なしで進んだ人や夜中に歩きに行った人もいた。みんな強者だぁ。