以前訪れた宮田線跡を再び辿ってみた。この日はGW中、唯一の雨になってしまったが、雨に打たれる廃線跡もなかなかいいものだ。宮田駅跡は以前は構内にプレハブ住宅が建ち並んでいたが、あれは一時的なものだったようで、今は撤去されていて雑草が生い茂っている。その時設置された歩道はそのまま残っている。ホームもしっかり残っており、奥まで歩くことが出きる。その先には、貨物用に使われていたと思われるホームも残る。駅前にはJR九州バスの停留所があるが、時刻表を見てびっくり、1日1本やん・・。
ホームに立つと反対側の壁一面に藤?の花が咲いていた。雨に濡れて花の色が心なしかきれいに見えた。
以前撮影した場所と同じ位置から両方面を望む。現役の頃は跨線橋だった場所は線路跡が埋められていたのは以前から変わってないが、建設中だった道路がほぼ完成しており通行できる日も近い。
この付近に残っていたキロポストはアスファルトの下に埋められてしまったのだろうか、それとも引っこ抜かれてしまったかな。
磯光駅跡の宮田側に残る橋梁跡は今も健在だった。しかし、磯光駅跡を挟んで道路化工事がかなり進んでいるので、もはや時間の問題か?
磯光駅跡は以前訪れた時と同じだった。当然駅舎はなくなっている。ホームの前には砂利がころがり、道路化工事のために軽く整備しただけに留まっている。菅牟田支線への分岐点そばの短いIビーム橋梁は以前と同じように今も残っていた。しかし、ここも両サイドを道路化工事が迫ってきているので、消え去る日も近い。
磯光駅跡から、勝野方面へも道路化工事がかなり進んでおり、線路の跡形も無い。小竹方面へ抜ける道路との踏み切り跡まで、道路化されている。写真の正面の道路(磯光方面)から手前の空き地が宮田線跡。ここの信号機のある交差点がかつての踏み切り跡。手前から勝野駅までは、何の手も加えられず(レールは無いが)築堤が残っている。
その踏み切り跡には、トラ模様の柵と「お願い」看板が残っていた。このそばには何か碑のようなものがあったが、かつて踏み切り事故でもあったのだろうか。
勝野駅の手前に残るガーダー橋も残っていた。付近では最近まで道路工事が行われていて、ひょっとしたら撤去されるかもと、遠賀川沿いの国道200号線を通るたびに気にはなっていたが無事でいたようだ。ちょこっと安心。
勝野駅の今は無き宮田線3番ホーム側の駅名票にはうっすらと「いそみつ」の文字が見える。