鹿児島本線折尾駅から水巻方向に少し行った所にこの橋台は残っています。旧国道199号線折尾トンネルを水巻方面へ抜けたすぐの所にあります。車で通過するたびに一瞬だけ見えるこの橋台跡は昔から気になっていました。レンガ積みの本線とは明らかに違うコンクリート橋台。アヤシサはバツグンでした。古地図によると、水巻町内を南北に貫いていた日炭高松の専用線が折尾駅まで通っていたようです。水巻町頃末辺りから鹿児島本線に向かって分岐して折尾駅まで並行していたようです。BBSに書き込んで下さった方により、この橋台は日炭高松炭坑の専用線跡と判明しました。写真は左が折尾方、右が水巻方。
鹿児島本線は東西に走っていたのに対し、専用線は鹿児島本線の下をくぐって南北に走っていました。なので、折尾駅からは高度を下げつつ水巻町内へ進んでいたようである。上の写真で高さの違いがあるのは、そのためだと思われます。この橋台前後の専用線跡はなんとなく想像できますが、南北にあった専用線本線までの跡は見る影も無い。本線の方も道路になっているので、こちらは想像し難い。日炭といえば、その昔「スーパーニッタン」なるものがありましたね。その後移転して「ニッタンショッピングセンター」になりましたが。懐かし〜。何年前の話だ(笑)
日炭についてはこちらのサイトをご覧ください。専用線についてもよくわかります。超おすすめサイトです!
ここからはおまけです。
隣接する鹿児島本線のレンガアーチ橋は、さすがに歴史的重みを感じますね。北側はこのようにゲタ歯になっており、ミニミニ大蔵線といったところでしょうか。こちら側をゲタ歯にする意味はあったんでしょうかねぇ?
南側は特に意匠はなく、ノーマルタイプでした。こんな細道でも車の通りはあるらしく、側面や天井はスリキズだらけでした。折尾周辺ではこのようなレンガ製の鉄道構造物が多く見ることができます。学園大通りの先の立体交差部分もかつては長いレンガトンネルがありました。西鉄北九州線のアーチ橋や、車の通れないガードの橋台など、少し裏路地に入るとこんなレンガな光景があり、今でも私の中の折尾といえばレンガですね。