まずは始発愛野村駅よりスタート。現在の行政区は愛野町→雲仙市となっています。ここは島原鉄道との分岐点、当然島鉄は現在も営業中なので、現役の駅の雰囲気を味わうことが出来ます。この案内板は駅の真ん前に置かれているものです。
……色々言いたいことはあるのですが、あまり触れない方向で。「アイノエキ」という名前からのイメージがこうなっているのでしょうか。「ロマンの街」というところも気に掛かります。はて、そんな記念物あったかな。
島原鉄道の愛野駅ホーム。気動車になってホームがかさ上げされています。石材の古さから考えて、温泉鉄道が平行していた時代のホームと考えて間違いはないでしょう。
あくまで推論ですが、左側道路が温泉鉄道の路線ではなかったかと。道路の使用頻度はそれ程高くないようですし、家が背を向けているところは、想像させるに適当と思われます。
愛野駅から国道沿いにゆっくりと南下。途中右折し愛津駅に向かいます。(注・進行方向が逆)
途中痕跡と思われるものは確認できません。
愛津駅跡。案内板がないと、とうてい分からない状態となっています。畑の真ん中にあるため、どうしてこんなところに駅が? と疑問に感じてしまいます。各駅の間隔は大体1〜2kmなので、ここに置かざるを得ないという位置なのかもしれません。
愛津駅近く。畑から少し高い位置に道路があります。これを築堤の跡と言うことは出来るかもしれません。が、少し確証に欠けるような。
緩やかなカーブは廃線転用道路の特徴的なものでしょう。旧温泉鉄道は平地部分が多く、その分だけ転用が早くから行われたため、痕跡をたどることが難しくなっています。