写メBBSの投稿に触発され久しぶりに見に行きました。行ってビックリ!アーチ橋のそばに立派な道路が出来てました。この遺構は明治23年に九州鉄道によって開通した時のもの。赤間(教育大前はまだ無い)〜遠賀川(海老津もまだ無い)間には城山峠があり、最高22.7‰の勾配を補機を付けて越えていたそうです。その後、明治42年11月5日に峠の下に城山トンネルが開通したため、山越えルートは廃線となりました。(峠にあった城山信号所は同年11月9日廃止)
ちなみに峠の下を貫通しているトンネルは複線断面ですが、電化の際、構造上そのまま流用出来ませんでした。そこで、横にもう1本トンネルを掘って、それまでの複線トンネルを単線で使用することで、上下線単独のトンネルとなりました。
立派すぎる!実に美しい形をしていますね。よ〜く見ると赤間方(画面左)に向かって登り勾配になっているのがわかります。レンガ5〜6段分ぐらい差が付いてます。
旧線遠賀川方はご覧の通り道路になっているため、線路跡を見ることは出来ません。
こちらは反対側。レンガが時間を感じさせるいい色になってます。へばり付いた蔦もまたいい感じです。
遠賀川方の断面。
余談ですが、画像中の一直線の雲。福岡西方沖地震の影響でみんな敏感になってるようで「あれは地震雲では?」の問い合わせがあったそうです。この頃、私もよく見かけました。場所によっては同じ方向に向いて見えたため、もしかして?と思いましたが、後日、飛行機が飛んでるところを見て、こりゃ飛行機雲やね。と安心しました。
アーチ橋の盛土部分から遠賀川(海老津)方を見たところ。鹿児島本線は画面左端奥を通っています。
アーチ橋上から赤間方を望む。こちらも線路跡がわからない・・。
アーチ橋の先端部。もしかしたら、明治時代の設置されてから土を被ったままで、110年ぶりくらいに顔を出したレンガもあるのでは!?
アーチ下部。魅惑の曲線美ですね。侵食している煉瓦もあります。他の煉瓦遺構でもよく見受けられます。
歴史を感じるこの重厚感。たまらんねぇ。
ちょうど鹿児島本線下り線にのんびりしたスピードでコンテナ列車がやってきました。久しぶりに長大編成の貨物列車を見た気がします。この後、福間の煉瓦遺構へ向かったですが途中でこの貨物列車に追いついてしまいました(笑)