3線跡を往く XI〜遠賀川橋梁〜

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●遠賀川橋りょう #3

・中間側橋脚1つ目(1P)

↓筑前垣生方面を望む。

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撤去された部分のアーチが辛うじて一部残っています。アーチ部分は4巻き。
無残に削り取られた部分は爪痕が残る。

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↓アーチ部分から2番目の橋脚(2P)を見てみる。美しい半円アーチに萌え(笑)

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↓こちらは垣生側のアーチ。

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橋脚をよく見ると、上下線間の煉瓦の色が規則的に違っていました。
近くで見ると煉瓦は斜めに削られており、しかも上下間で線路方向の幅が違っていました。

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それで、じっくり観察してみたら、開業時の橋台(削られた方)は鉛直部に転びがついており、削られた方向から見ると台形に、複線時の橋台(残っている方)は鉛直部がそのまま鉛直で、削られた方向から見ると矩形になっていました。台形の底辺と矩形の底辺(双方の井筒基礎上部)は同じなので、並べると三角形の段差が出来てしまう。なので、このように斜めに積んで段差を埋めたのだと思われます。
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この画像じゃ分かりにくいけど、台形断面になってて奥は矩形断面になってます。

↓某チーズのようにカットされた石材で組まれた井筒基礎部分。

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あと疑問なのが、橋脚の水平断面はどんな形だったのかということ。
下流側の増築部分は隅石から想像するに矩形断面と思うけど、上流側の撤去された部分は元々どういった断面だったのだろう? 遠賀川はかなりの流量なので矩形断面でないことは間違いないと思います。感じ的には小判形かな?

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