今月は仕事で山口・福岡・佐賀と、珍しくあちこち飛び回ってました。
で、今日は唐津城へ行ってきました。石段を登りきった所に、市の天然記念物に指定されている立派な藤があり、大きな藤棚があります。その藤棚になんと古レールが使用されていました。
まさかこんな所で再利用されているとは思いませんでした。
↓こんな感じに繋げてる箇所もありました。
見える所は大体チェックしました。まず最初に気が付いたのは、これ↓
これを見てすぐに分かる人は確実に一般人ではないですな・・・
じーっと見てると浮き出てきますよ(笑) レール界ではスタンダードなあのマークが。
官営八幡製鉄所で造られたレールです。
西暦は十の位が読み難かったので、指でなぞって確認してみると「1912」でした。
次は「COCKERILL 1924」と刻印されたもの。
よく分からなかったので、古レールを詳細に解説しているサイトを参考にしました。それによると、「COCKERILL」はコッケリルと読み、ベルギーにあったジョージ・コッケリル製鉄所で製造されたレールとのことです。初めて知りました。
次に見つけたのはこれ↓
みんなの大好きな「工」マークが刻印されています。その左には「1923」と読めます。写ってませんが、その左には社名らしき文字が刻まれていたんですが、判読できませんでした。先の数字のようなカクカク文字(アーケード版グラディウス、キューブリックで使ってたようなフォント)だったので、古レールサイトを確認してみると、アメリカのTENNESSE, US Steel 製とのことでした。
どれも古いものばかりでしたが、中にはこんなレールもありました↓
古いのは古いですが、他のものよりもひとまわり大きくて目立ってました。
駅のホームや柵、踏切など鉄道施設関係ではよく見かけますが、鉄道とは全く関係ない場所の藤棚に、こんなにたくさんの古レールが使われているとはビックリでしたね。
只今、唐津城は石垣の工事中でして、なんかスゴイ状態になってました。
>ちくまえ。さん
古レールのリユース率は高いですね。炭鉱なんかでもトロッコのレールをバンバン再利用してたはずですよね。国鉄のお古を使ってたらしいですよ(←例の「思い出の炭鉱ことば」にも記載されてました。)
トロッコのレールにもこんな刻印があったんでしょうかねぇ。
>blue fieldさん
おつかれさまでし。日曜日はイベントが色々重なってましたなぁ。うちは川崎に行きました。
昔の職場にデスクの下に30cmぐらいのカットレールを足置きにしてる人がいました(笑) いいなぁ・・と。
唐津城はどういう工法なのか素人にはさっぱりわかりませんが、とにかくスゴイ迫力でしたよ。よくこんなんで支えられてるなと。
ご無沙汰しています。
こりゃ気づかんやったです。旧筑肥線鏡付近の発生レールか?
そういえば先週の日曜日に新飯塚商店街で縁日がありましたが、テントの重しに古レールが利用されていました。一人小躍りしてしまいました(笑)
あと唐津城のこの工事ってジャッキアップ工法?
こんな汎用性があるんやと夜中に感心!
お城の石垣やら瓦もアチコチから持ってきたものが多いですが
レールもかなりの奥深さでビックリです。
どんな経緯でココまでたどり着いたか?とかの想像はワクワク
しますね(^ ^)
また一つ勉強になりました!
>倫堕さん
レールがあるとついつい側面を見ちゃいますねぇ・・。廃なモノを見てるせいでしょうね(汗)
レールに関しては知識不足の部分が多いので、古レールのサイトや本を参考にしています。
そうなんですよ、結構古株なレールばかりでした。同行した営業氏からも、コレどこで使われてたん?やっぱり廃線?と聞かれました(汗) この辺だったら、やっぱり唐津線とか筑肥線あたりでしょうかねぇ。約100年、よく持ってると思います。
古レールを見て、ここまでの「考察」ができるとは。
さすが、おっちーさんです。
官営八幡製鉄所って、1901年の創業なので、1912年って、かなりの古株(?)なレールですね。
唐津城なら、筑肥線の古レール?唐津線??・・・なんて想像するのも楽しいですね。