39.遺構へ行こう@鉾田駅跡

Category:たびぼうろぐ 2010.10

鹿島鉄道鉾田駅跡に来ました。
鹿島鉄道は2007年3月31日の運行をもって廃止されました。その後も有志によって車輌の保存や運転が行なわれてたようですが、色んな事情があって、車輌は鉾田市の施設に移転し、駅舎は老朽化のため解体されたそうです。今は、2本のホームとそれに挟まれる形で残っているレール、石岡側には分岐器と側線跡が残っていました。

↑久しぶりに見た生々しい廃線跡です。かつての通路から石岡側を見たところ。

↑同じ位置から末端部分を見たところ。

車止めは無く、レールがスパッと切れていました。

↑駅舎側のホームから反対側を見たところ。石岡方面のりばの文字が白で潰されていました。

駅や線路は主が居なくなり、人間の手を離れた瞬間から、雑草に蝕まれていきます。
この微妙な生え具合に、何とも表現しようのない寂しさを感じます。時が経ち、雑草に埋もれてしまえば、そこまで感じないかもしれませんね。

↑ホームに挟まれた線路には、雑草が生えないほど油が染みついていました。

油の影響を免れていた所からは秋桜が咲いていて、寂しい駅跡に華を添えていました。

廃線と秋桜は何故こんなに似合うんだろう・・・。上山田線跡もそうだし。

↑駅舎側ホームの石岡側から見たところ。
雑草が生えていない線路は一部だけで、全体的に見ると埋もれつつあります。
ひと冬越すとさらに増殖するでしょうね・・・。

同じ場所から石岡側を見たところ。
線路は途切れていますが、その先には分岐器と側線跡が残っていました。

↑ホームに残っていた木製の電柱。番号札?も木製です。
ひっくり返ってますが、鹿島鉄道の親会社の関東鉄道の社章が記されています。

↑石岡側から見たホームの全景。

↑ホームの先には分岐器が残っていました。
確か、本線と別に北浦側(写真左)と道路側(写真右)の2本側線があったと記憶してます。

雑草に埋もれた線路と錆びた転轍器標識が廃線独特の雰囲気を醸し出してます。

横にはレバーも残っていました。

雑草に飲み込まれるレール。どこまで残っているんだろう・・。
もっと先へ進みたかったけど、時間的に難しいし、3日目ともなると疲労が出やすくなり、前日の碓氷峠でマメが出来た足も痛むし、さらには腰も痛くなってきて行動がスローになってきたので、この辺で切り上げる事にしました。探索に無理は禁物です。

鉾田駅跡を出て来た道を戻ろうとしたら、目の前に「鉾田駅前」の文字が入った看板を見かけました。

鉾田駅前タクシー。今後も名前を変えずに駅があった事を伝えてほしいですね・・。
当初の予定では、お昼ご飯を鉾田で食べるつもりでしたが、溜まった疲労のため思った以上に時間がかかった事と、高崎のホテルでがっつり食べてきた事もあって、昼飯は抜きにしました(汗)

↑本当は学生時代によく行ってたココでお昼にするつもりでした。
私らの時代は別の場所にありました。ここではドリアをよく食べてたなぁ。今もあるんかいな?
今度はグリーンロード経由ではなく、反対側のルートで新鉾田駅に戻ります。あまり人通りが無い寂しい市街地を歩いていると、途中で子連れのママとその母と思しき人とすれ違いました。どっかで見覚えが・・・え〜と、確か同じ部の後輩のコだったと思うんだけど、名前が思い出せない・・。結局、自宅に帰ってもかわらなかったので、同級のコにメールしたら、そいつも忘れてて、他の後輩のコに教えてもらった情報を回してもらってやっと分かりました。あ〜そうそう!そんな名前だったわ。忘れててスマン(汗) 向うもまさか鉾田に来てるとは思わんかっただろう。
駅までの道程にある寺やお店、ボウリング場なんかを見て、色んな事を思い出しているうちに新鉾田駅に着きました。駅のモザイク画の前に立ち、ちょっと休憩。

今頃気付きましたが、これって鉾田を表してたんですね。上の白い部分が鉾田駅で、下の白い部分が新鉾田駅。右が北向きになってますね。当時はマジマジと見た事が無かったので全くわかりませんでした(汗) 毎日横を通っていたのにね・・・。
少し時間があるので、到着時に券売機の切符の買い方を説明してくれた駅員さんと、しばらくお話しました。話によると私と年齢が近いようで、鹿島や鉾田、水戸の話題で盛り上がりました。あの店は潰れたとか、跡地にはアレが出来たとか、久しぶりに超ローカルな話が出来て、現況を知る事が出来ました。
あっと言う間に列車到着の時間が近づいてきたので、切符に入鋏スタンプを捺してもらって入場。せっかくなので携帯時刻表(私も当時使ってた)をもらい、記念にと日付と駅名入りの無札証明書を頂きました。ありがとうございました。
階段を駆け上がると、鹿島神宮行きの列車が来るのが見えました。短い滞在時間でしたが、非常に内容の濃い時間を過せました。いつかまた来たいね。

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