30.遺構へ行こう@アプトの道/4

Category:たびぼうろぐ 2010.10 コメント(3)

●第2号トンネル

少し休憩して先へ進もうとするも、足にかなり疲労が溜まっているようで、歩く度に足の裏が痛い。こんなに歩きやすい道とは思わなかった・・。重たい靴で歩くのはしんどいので脱ぎたい気分になりました・・。事前に下調べしておけば良かったんですが、廃線探索の楽しさである「初めて見た時の感動」を味わいたかったので、信越本線旧線(アプトの道)は歩ける・・・という最低限の情報だけ持って、あえて詳しく調べずに挑みました。今回は失敗ですね(汗)
さて、次の第2号トンネルへ進みます。ここも帯石・笠石以外は煉瓦積みの坑門。パラペット部分に亀裂が入っていて、他の坑門に比べて傷みが進んでいました。

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中は、これまでと違って白色光の照明で照らされていました。また、腰のあたりから路面を照らす照明もあり、他のトンネルと雰囲気が全然違ってて、照明の色の違いで遺構の見え方がこんなにも変わるのかと思いました。白色光は煉瓦には合わないなと感じましたね。横川側の覆工は鉄骨で補強されていました。

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トンネルを抜けると何故か遊歩道がコの字型に折れていました。振り返って横川側の坑門を撮ろうとしたら、耳元で「ブーーン」と低音の翅の音が聞こえました。途中でスズメバチに注意の看板を見かけてたので、慌てて猛ダッシュ(汗) 息が白くなるほどの気温だったのに、まだ虫が飛んでるのか!おかげで、坑門の写真はこんなに遠くから・・。こちらも軽井沢側の坑門と同じ造りのようです。

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●碓氷第二橋梁

重たい足を引きずりながら、しばらく歩いていくと「碓氷第二橋梁」の上に来ました。出発点の「碓氷第三橋梁」と比べると規模が小さい橋梁ですが、なかなか重厚感のある遺構でした。周辺にはアーチ橋の全貌を見れる場所が無く、一歩間違えば転落の危険がある法面から見るしかありませんでした。

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写真じゃ分かり難いですが、アーチ部分の巻厚はハンパ無い厚さで驚きました。コンクリートで補強している部分もありましたが、見た感じ、元々の厚さは1/3程度かと思います。旧線の殆どの橋梁で補強工事が施されたようです。碓氷第三橋梁も今は重厚感のある姿ですが、開業当初はアーチも橋脚もペラッペラな感じだったみたいです。

●第1号トンネル

しばらく歩くと「第1号トンネル」が見えてきました。

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ここも帯石・笠石以外は煉瓦積みの壁柱・ウィングを持った立派な坑門でした。

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中は第2号トンネルと同様に白色光の電灯で照らされていました。覆工の補修はあまり無かった気がします。路面の一部には電灯で照らされた排水路があって、水が流れていました。建設当時からあるものだと思われます。今も機能しているところが凄いですね。

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横川側の坑門は第5号トンネルの軽井沢側と同じ造りで、覆工以外は石積みで両ウィングを持った美しい姿。山岳地帯へ突入する最初のトンネルに相応しい堂々とした坑門でした。

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トンネルを抜けてしばらく歩いていると前方に新線跡が見えてきました。その手前には「峠の湯」があって「碓氷峠鉄道文化むら」から新線の下り線を走るトロッコ列車の駅がありました。この列車は文化むらの園内遊具として運行しているので、文化むらに入場しないと乗れないようです。写真は少し下った位置から軽井沢側を見たところ。左に峠の湯。右にトロッコの駅があります。

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同じ位置から横川側を見たところ。新線跡が近づいてきます。

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線路の横に立つと勾配になってるのがよくわかります。
手前の線路はトロッコの駅に続きます。

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トロッコは下り線から分岐して折り返すようです。新線の跡の分岐の先は藪化してました。うちのサイト的にはそっちで藪漕ぎする方がいいんですが・・・(汗) 残念ながら立入禁止でした。

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アプト時代の旧線あとはここまでで、横川までは新線と同じルートになります。アプトの道はここで新線の下を通って、遊歩道化された上り線跡を進みます。

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足の痛みが酷くなってきたので、ここでもしばらく休憩しました・・・。

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コメント(3)

>トライスターさん
ここの煉瓦遺構はタマランですよ。ホント。
地中へ向けた穴も良いですが、山を貫く穴もイイですよ!
そういえば「工」は全然気にしてなかったです・・・。
煉瓦に浮れポンチになってました(汗)

>倫堕さん
やはり適度に藪漕ぎ出来ないと、なんか物足りないですよね。
嘉穂信号場〜才田間については、藪はさらに成長してると思いますので、
帰ってこられた際の「お楽しみ」ということで(笑)

>うちのサイト的にはそっちで藪漕ぎする方がいいんですが

ナイス!また、いつの日か、どこかで藪漕ぎしましょう!!

どのトンネルの坑口も素敵ですね~♪♪
一度行って見たかです!!
この辺って「工」杭って無いんですか?

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