27.遺構へ行こう@アプトの道/1

Category:たびぼうろぐ 2010.10 コメント(4)
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ついに来ました。碓氷第三橋梁跡!!
いまさら説明不要の信越本線旧線の巨大鉄道遺構です。
あまりのスケールの大きさに圧倒されて、しばらくバス停から動けませんでした。バス停のそばの狭い空き地には車が数台停まっていて、その方たちもそこからアーチ橋を眺めていました。まだこの場所から見たかったけど、時間の都合もあるので先へ進む。

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煉瓦の使用個数は200万個と云われています。そのとんでもない数の煉瓦を、遠方から山奥まで運び、それを職人さんたちが1つ1つ丁寧に積んで造り上げたんですよね。そう考えると、想像を超えた途方もない作業に驚きと感動をおぼえ、またしばらく立ち止まって見上げてしまいました。当時のトップレベルの技術者と職人を集結して造り上げた橋梁が、今も尚こうやって残っていることは素晴らしいですよ。ホント。

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国鉄時代の昭和45年に設置された案内板がありました。明治25年に竣工しています。今の筑豊本線や鹿児島本線の一部が開業した翌年に、こんな巨大な煉瓦構造物を造ってまで、この峠に鉄道を通そうとしていたなんて信じられません。

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橋脚の大きさも半端じゃない。
特徴的な突起物(建設時の型枠の台座)は書籍で見るよりも実物は大きく感じました。

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本ッッッ当に大きいんですよ。もうね、言葉で表現しようがないです。

_tabilog_204.jpg天空に架かる橋ですよ。
感動的な美しさです。
方向的はアーチの末端部分が横川側になります。そこにはトンネルの遺構も見えています。雨は少し降ってましたが、歩いている人は登ってくる人、下る人、そこそこいました。晴れてれば、もっといたかもしれませんね。

アーチの下を通って、整備された歩道を歩きアーチ橋の上へ進みます。
アーチをくぐったところで振り返ってみました。旧国道から見える綺麗な姿とは違って、木々に囲まれ鬱蒼とした中に架かっているように見えて、陰の雰囲気を持ったとても廃線らしい姿でした。

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上へ登る歩道には比較的新しい標識板が設置されていました。

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え?猿がいるの?襲ってきたらどうするんだよ(汗)
右端のプレートには「熊出没注意」マジですか?(滝汗)
どうか、出てこんでください・・・壺に入ったハチミツでも舐めてて下さい(笑)

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碓氷第三橋梁の上までは階段ステップで登っていきます。これが急で辛かった・・・

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今まで列車に乗りっ放しで、ろくに動いてなかったので、登ってる最中にもう疲れてしまいました。上に着いた頃には息切れしてました。情けない・・・。しかし、その疲れも吹っ飛ぶ遺構が目の前にありました。碓氷第三橋梁の軽井沢側にあるトンネルです。標識柱が立っており、名称は「第6号トンネル」というそうです。重厚感たっぷりの煉瓦トンネル。横川から続いてきたアプトの道はここまでで、この先は柵がしてあり進めません。

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柵が邪魔なので(汗)横に少しずれて撮ってみました。
いやぁ〜素晴らしい遺構ですねぇ。筑豊の廃線は山を貫く場所が少なく、煉瓦製のトンネルは上山田線と貝島の専用線にあった(炭鉱の運炭線はあったかもしれませんけど・・)ぐらいでした。なので、こうやって簡単に歩いて見れる遺構は無いので、とても感激しました。

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この先を進むと「熊の平信号場」へ抜けるはずですが、残念ながら今は通れません。
今度来た時には通れるようになってるといいな。

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コメント(4)

>チョビさん
碓氷峠の遺構は、また行ってみたいです。
今歩けるのは一部にすぎませんし、他の場所に残っている煉瓦遺構も萌えなモノが多いようです。

同じ時期には東北本線も全通していたんですね。新幹線開業のニュースで知りました。

九州にやっと鉄道が…って時代に既にこの峠にこんなに大きな物を作ってと考えると大変凄いことですね!

スケールデカすぎです。

私も死ぬまでには是非一度行ってみたいです。

>倫堕さん
全然藪漕ぎ無しで行けますよ。路面も普通の歩道と同じなので非常に歩きやすいです。
気軽なウォーキング感覚で行けます。
ただ、廃線探索的には物足りなさを感じるかもしれません。
今までが薮の中に行きすぎ!?(笑)
文化村からアプトの道の途中にある「峠の湯」までは実際の線路を使ったトロッコ列車が運行されているので、
それを利用するのも楽しいかも。
確か、文化村内のアトラクションという位置づけなので、文化村の入場料が必要だったと思います。
私は時間の都合で乗りませんでした・・。

文句なしに・・これは凄い!!すごすぎ!!!!
文化村だけじゃなかったんですね。
せっかく、そう遠くないところに住んでいるのだから、是非行かねば。

しかも、行きやすそう!
藪漕ぎしなくていいのですね。

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