6.ヒバゴン!?

Category:たびぼうろぐ 2010.10 コメント(3)

三次駅到着。
乗り換え時間は6分。とりあえず下車印をもらって、駅舎の外観を見てバタバタと再入場。跨線橋を渡って3番のりばに停車中の備後落合行き列車へ。待ち構えていたのはキハ120。この車両は初めて見るし、初めて乗る。私、含め、広島の列車からそのまま乗り換えたと思われる客ばかり・・10名弱。もしかして皆トロッコ客?・・地元客っぽいのは、運転手とずっと話をしているお爺さん、ガーメントバッグと荷物を抱えた方の2人。平日の「奥出雲おろち号」の運行が無い時は、空気を運んでる日もあるんじゃないでしょうか!? ちょっと心配になるなぁ。

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10時47分/354D・備後落合行き発車。
発車してすぐ、進行方向右手にターンテーブルがあり、同業者の方は皆そっちを向いていました(笑) いつやったか、Googleの空中写真で見て存在は知っていたんですが、この時はすっかり忘れてて、進行方向左に座ってしまったのもあり撮影出来ませんでした(汗) 雨がちょっと本降りくさくなってきた。やっぱり広島で傘を買っておけばよかったかな・・。三次駅に売店でチャンスがあったのに・・。車内放送は篠栗線、芸備線の中の人と同じだ。八次〜神杉間では列車のスピードが急に遅くなった部分があった。標識を見るとナント「制限20(雨15)」だったような・・・なんじゃこりゃ?山沿い部分で斜面崩落の危険があったから?こんなの篠栗線でやったら暴動が起こるよ(笑)
次は福塩線の分岐駅・塩町駅。分岐の駅なので街の中にあるのかと思ったら、結構長閑な環境の中で、狭いホームと小さな駅舎のこぢんまりした駅でした。写真は、芸備線と福塩線の分岐部分、シーサスクロッシングがステキです。

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この分岐をそのまま真っすぐ進み左方向へ曲がっていきます。

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ノンビリしたスピードで田園地帯を進んでいきます。山ノ内駅で三次で運転手と話していたお爺さんが降りていった。雨の中、弱々しい足取りで駅を出ていって心配になったけど、家族の方がお迎えに来られてたようで一安心。この山ノ内駅、1面1線のホームだったけど、以前は島式だったようで構内は広かった。見た感じ、島式ホームの先端から構内通路で線路を渡り、駅舎に向う構造だったみたい。昔ながらの駅の構造だったんだねぇ。
次の七塚駅は駅舎が無くてホームの備後落合側のスロープの先が道路と踏切になっている。なんだか西鉄北九州線の折尾東口や陣の原電停みたい。その先、備後庄原駅は比較的大きな駅だった。貨物用の駅舎の横に1線、跨線橋で繋がった島式ホームに2線と、乗り場が3つもある。側線も他の駅よりも多い。かつて急行が走っていた頃は、行き合い列車、追い抜き列車等でそこそこ賑わってたんやろうなぁと思わせる構内です。備後落合側の側線に見たことが無い車両が停まっていた。あの鋭い形状、もしやラッセル車?うん、間違いない。うろたえてデジカメが間に合いませんでした。残念。てことは、冬は結構雪が降る地域なんだね。知りませんでした。備後庄原〜高間は山に張り付くように線路が通っていて、その下は川。

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「制限20」の標識・・やっぱりスピードダウン。トロッコ列車並のノロノロ走行で進んでいきます。その後も断続的に速度制限が続いた。車窓には国道を車がスイスイ走っていく様子が見えてて、思った。こりゃ車に負けるはずだわ・・。平子でガーメントバッグを持った客が下車。荷物一杯持ってるし、慶事の帰りかなと思って見てたら、お迎えの方を見ると黒ネクタイ・・・全く逆でした・・失礼。ここから乗客全てがトロッコ目当ての客(たぶんね)ばかりになりました。平子〜備後西城間も同じように山と川に挟まれた斜面を通る区間があるので速度制限の連続。この際、ここにもトロッコ列車走らせたらどう?って思いましたよ・・。
次の駅は比婆山。あのヒバゴンで有名な比婆山ですよ。未確認生物「UMA」ってやつですね。私が子供の頃はそんな言葉は聞いたことがなかったですねぇ。純粋な少年だったので(笑) 子供向け雑誌とかで見て、世の中にはこんな恐い生き物がいるんだ・・・山で出くわしたらどうしよう・・と思ったものです。
残念ながら車窓からはヒバゴンは目撃出来ませんでしたね(笑) 以前、仕事で広島の山地を地図で調べてて、たまたまこの辺の山も見たんですが、比婆山と比婆山駅ってかなり離れてるんですよね。木次線の三井野原か油木の方が近かったような・・。

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列車は山と川に挟まれた谷沿いを右に左に蛇行しながらノンビリと走っていきます。

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途中、速度制限標識が気になって、ようやく烏帽子トンネルでゲット。速度制限標識にある「貨物」って? ローカル線の貨物列車なんて全滅したはずじゃなかったっけ?まさか山陽本線不通時の迂回用? それともラッセル用? 塩町のシーサスクロッシングの写真にもありますね。

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進行方向左手に木次線のレールが見えてきました。

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眼下に見えていた木次線が隣に並び、いくつもの分岐器が見えてきた。

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いよいよ備後落合駅に到着。ここでトロッコ列車「奥出雲おろち号」に乗り換えです。

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コメント(3)

>きらら鉄道部長さん
キハ120にそんな違いがあるとは知らずに乗ってました。ただの色違いかと(汗)
美祢線の影響がこんなところにも出てるんですね。
てことは、山口から山陽本線を通って送り込まれたんですね。
ロングじゃなくてよかったです・・あの距離あの時間をロングで過すのはゴメンです(笑)

>さっかーさん
ホント、のんびり走ってて乗り鉄的には最高な時間かもしれませんね。
そうか!先日、チラッとお話しましたが、ラッセルじゃなくて「マヤ」ってのもアリですね。

時刻表上では、354Dは比婆山から備後落合までの5.6km
を14分かけて走ることになっていますので、平均速度は24km/h!
トロッコ列車状態ですね!急ぐ人は乗らないですな。
山の中の貨物と言えば、ラッセルかマヤ?

キハ120は見たところ広島色300番台っぽいですね。
美祢線不通の関係で、美祢線のロングシート車が広島に何両かいるらしく、運がよかったですね(笑)

備後落合駅は昨年初めて行きましたが、山間の駅としての雰囲気は気に入りました。無人駅というのが残念でしたけど。

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