新・鉄道廃線跡を歩く

Category:廃線・未成線 コメント(19)
あの本の続編ともいえる、「新・鉄道廃線跡を歩く」の四国・九州編を見かけたました。
ここ数年、廃線を扱った本や鉄道を様々な視点から編集された本が色々出ていますが、
お財布事情が寂しいこともあり(汗)なかなか手が出ませんでした。
しかし、元祖廃線本の新シリーズで九州編となれば、話は別です(笑) もちろん買いました。 

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今回の今尾版はサイズが大きくなり、地図や写真のサイズが大きくなったので見やすいです。
前シリーズの宮脇版のI〜Xで掲載された路線も再探訪という形で掲載されており、対比が面白い。
宮脇版が出版された頃に比べて、無くなった遺構、道路・遊歩道・公園になった所などが多いですね。
やはり今回の目玉は宮地岳線や島原鉄道、高千穂鉄道といった近年廃止になった路線も掲載されている点です。
まさか、この路線達が廃線本に登場するとは、宮脇氏も草葉の陰で驚いていることでしょう。

表紙から巻頭にかけて宮原線が掲載されています。いつぞやかの藪漕ぎウォーキングを思い出します。
北里〜麻生釣の走破は体力的に辛いですが(笑) また11連アーチの菅迫橋梁は見たいなぁ。


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コメント(19)

>golgodenkaさん
私の場合、以前ほど新鮮な情報を発信出来ていませんが・・こちらの情報がお役に立てて何よりです。他に何か不明な点があり、私の分かる範囲であればお応えいたします。

鹿児島本線の煉瓦構造物には名称がペイントされているものが多いので、探索する側としては非常に助かります。見落としそうな小さな構造物にも丁寧に名前が書いてあります。

遠賀川~教育大前付近・・・確かに多そう。近づき難そうな場所もありそうなので、くれぐれもケガ等しないように気を付けて探索されてくださいね。

私も P.66 を見て気になっていましたが、皆さんの情報を元にこのアーチ橋も今度の連休に東京から馳せ参じることにしました。ジモティーの方々の情報はとてもありがたいです。

一見すると『石松田架道橋』かとも考えましたが、道路の下は恐らく暗渠でしょうから『石松田橋梁』なんでしょうね。私も桁の塗装標記で確認しようと思います。煉瓦アーチ橋は名称不明が多くて難儀しますね。

何気に連休の調査用に鹿児島本線遠賀川~教育大前付近でレンガスキーとして怪しい候補地をプロットしてたら結構な数になりました。ハズレも多いと思いますが、Web 上で見つけたアタリも含まれてます。

なお、教育大前駅はかつて共通一次試験とやらの会場の最寄り駅としてのみ降りたことがあります。懐かしいです。

>いとまきさん
入手出来たようですね!
場所も合致したようでスッキリしましたね。
城山の麓、長閑な田園地帯との間に築かれた鉄路を
補機の加勢を受け、必死に峠を登る姿・・私も見てみたかったものです。
新線に移行して100年。リアルで見た人はさすがに居ないかなぁ・・。

上山田線跡はちょっと前まではトンネルにもレールが残っていたし、
トンネル〜真崎間にもバラストが残る線路跡があったんですが・・。
今は残念な状態に(汗)

やっとこの本を手に入れることが出来ました。
P66の写真の件ですが自分が見てきた橋梁は正にこれでした!
現役当時はクラウス製蒸気機関車が後補機付きで城山峠を登り降りしていたわけですよね。
イメージで連想出来るもののそんな姿を見てみたかったものです。

先日、川崎町へ仕事で行く機会があったので上山田線跡をトレースしながら途中で山田饅頭(!)を購入しつつ走破してきました。
大部分手を加えられており、かつての面影も消え失せてしまっていますが飯塚側と比較して線路が残っているだけ素晴らしいと感じました。
途中、トロッコ車庫も見えてきて「これがおっちーさんのおっしゅってあるトロッコ運転区間かぁ」と仕事を忘れてすっかり観光気分になってしまっていました…。

>チョビさん
良いタイミングで外出するチャンスがありました。今回は子連れではありません(笑)
場所はそこでです。すでに探索済だったんですね!
私も車で通ってみましたが、確かにおかしなトンネルだなとは思います。
その時に、旧線跡、煉瓦アーチ橋のキーワードを思い出してればピンと来たはず!?

>いとまきさん
あの位置、あの形状、あの笠石からして旧線跡で間違いないと思います。
確かにあまり大々的に取り上げられていないのは、原形を留めていないせいもあるでしょうね。他の煉瓦遺構のようにビジュアル的に一般受けする遺構ではないですしね。道路の下ってのもイマイチ鉄道遺構としてのイメージがわかない点もあるでしょう。
煉瓦橋脚にペイントされた名称は「石松」に見えますが、鹿児島本線の桁部分の銘版を見ると「石松田」になってたと思います。ペイント部分をよくみると「田」の部分が消えかかっているのでそう判読したと思われます。
この「石松」という名称、さらりとググっただけですが、宗像に古くからある「石松氏」と関連があるかもしれませんね。

現地探索ありがとうございました!

やはり旧線のものだったんですね。でもそれなら近代史を語る歴史的建造物としてそれなりの評価や扱いを受けても良いほどのものだと個人的には思うんですが…。
やはり岡垣町の旧線橋梁と違い「原形を留めているか否か」が大きいんでしょうね。
この橋梁のことを自分なりに調べてみたんですが橋梁のスペシャリストの方々は既に発見されておられました。「石松橋梁」という名称もありルート切替後に併設された現在線の橋脚と共に紹介されているもののその歴史的なものについての解説はありません。

なんか勿体無いなぁと感じずにはいられないです。しかしチョビ様を始めまだご覧になられていない方々にはいち早く現地を見ていただきこの「遺構探索」のジャンルの面々では有名スポットにしていきたいですね!

ちなみに主題となっている本を探しているんですがまだ見つかりません…。

いとまきさま、はじめまして。おっちーさま、お疲れ様です。

育児の合間をぬって現地調査お疲れ様でした。

私もあそこには行ったことあるんですが、確か鹿児島本線と県道をくぐって右に曲がったらセブンの手前にある信号機の所に出ますよね?

あそこが旧線と新線が交わる箇所とは気付きませんでした。

確かに変な形のトンネルだなとは思っていたんですが…

まだまだ修業が足りません(^-^;


>いとまきさん
土曜日に現地調査してきました。あの本の後追いになりますが・・(汗)
これは間違いなく旧線の遺構ですね。
天井がΠ型から∩型になってますし、北側の∩の上部には笠石が並んでいます。
一目見てこれはアーチ橋だとわかりました。
現・鹿児島本線の新線の煉瓦橋台と旧線の煉瓦アーチが、数センチのクリアランスで並んでいます。
城山峠赤間側で新線・旧線が寄り添うのはココだけですし、当時の技術者は上手いこと設計したなぁと感心してしまいました。

>いとまきさん
風呂でボーッとしてる時にフッと思い出しました。
そういえば・・・「新・鉄道廃線跡を歩く・5」の旧線跡が載ってたなぁ・・。
もしや・・・P66に掲載されている写真の所じゃないでしょうか?チェックしてみて下さい。
途中からアーチになってるやつ。きっとこれです。旧線の遺構で大正解です。

ひょっとすると、陵巌寺の赤間側のあの場所も煉瓦アーチだったかもしれませんね。

そこまで探索されていらっしゃったのはさすがですね。恐れ入りました!

ご指摘のとおり中学校の脇をかすめて走っている生活道路で地図には橋梁が一つで表記されている場所です。

是非とも現地調査をされていただき大先輩の見解をお聞かせ願いたいと思っております。

>いとまきさん
唐津街道が通ってたし、昔からの里道で旧線にクロスしている所があるハズ・・そう思って、google mapを最大まで拡大してアヤシイ物件は無いかと調べて、現地調査したことがあるんですよ。でも、実際行けたのは陵巌寺の赤間側・・・。
野暮用で宗像に行った際、ここの事を思い出し、セブンに車停めて(悪いので飲み物買いました・汗) 陵巌寺の信号から旧3号線横の細道を赤間側へ下り、確認しに行きました。そこは旧3号線と鹿児島本線が少し離れてて、それぞれに橋が架かってるんですよね。いとまきさんが書いてある通り、旧3号線部分は改修されていてアヤシイ物は見つけられませんでした。やっぱり無いよなぁ・・と思いながらも帰り道は用地杭を探してみたり(笑) 結局、その日はそこの調査だけで終わり今に至ってます(汗)

で、問題の陵巌寺教育大前側。残念ながら私はまだ未調査です。スミマセン。確か地図上じゃ旧3号線と鹿児島本線を1つトンネル記号で潜ってた所ですよね? レポート内容からして非常に興味深い形状ですので、早速見に行きたいと思います。タイミング良く明日は自由時間が取れそうなんで(笑) ここから城山側は高度が上がってしまい山へ向い、旧線下を潜り抜けそうな場所が無さそうなので、遺構は見つからない可能性が高いですね。となると、おっしゃる通り、城山峠から赤間側旧線の唯一の遺構となるかもしれませんね。

久しく本屋とは疎遠になっていたのでこのような続編本が出ていたとは知りませんでした。早速この本を探してみます。

さて、おっちーさんにご教示いただきたいことがあります…。
先日、仕事で赤間方面へいった際の目撃談なんですが鹿児島本線赤間駅より教育大前駅までの間を現在線と旧線(現在の旧国道3号線)が並走していますが城山峠へ向かい徐々に勾配が上がってきて双方築堤も高くなってきたところ陵厳寺踏切付近で僅かに離れ100m弱程度で再び合流し教育大前駅へと向かうようになっています。その築堤の下を潜っている生活道路が2箇所あるのを見つけアヤシさ満点だったので偵察してきたんです。
赤間駅寄りの道路は残念ながら最近作り換えられているようなのですが教育大前駅寄りの橋梁は現在線の方がレンガ橋脚となっており(ペンキで橋の名前が書いてありました)問題が旧線側の橋脚でアーチ状となっていたのです。しかもどうみても全面にモルタルを塗りつけただけのレンガアーチ橋ではないかと直感的に感じ一部モルタルが剥がれている部分があり中からどうもレンガじゃなかろうか?っていうものもチラッと見えたりしてます。

この橋梁の情報が調べても全くないのでこれ以上確認のやりようがなく、もしレンガアーチ橋なら城山峠越えしていた旧線の数少ない(いや唯一の)現役の遺構となるんじゃないかと思うんです!
おっちーさんのその豊富な情報力で何かここについてご存知でしたらご教示願いたく思っております。

よろしくお願い致します!!

>チョビさん
そりゃ全巻買わなでしょ。オトナ買いで(笑)
私が買った所は四国・九州しかなかったので、
甘い誘惑はありませんでした。
もし全巻あったら北海道は買ってたかも(汗)

私が九州編を見つけた本屋には北海道編から全てありました。

2回目に行ったときに中国編を買ってしまいました。

どうもこの調子だと全て買ってしまいそうです。

誘惑に弱い私です。

>チョビさん
ゲット出来てよかったですね!
そうなんですよ。今までのと比べると大きくて、
最初はあのシリーズの続き物だとはわかりませんでした。
まだ、他のエリアの分は見てないんですが、見かけたら買っちゃうかも(笑)

やっと買いました。

何気によった本屋にありました。

しかし、思ったより大きいですね。

今日、ゆっくり目を通します。

>golgodenkaさん
大人買いとは!やりますねぇ(汗)
廃線探索もある一面では探索し数々の遺構を見つけた時の嬉しさ、ある一面では無くなってしまったことに対する無念さや悲しさを感じることがありますね。特に現役時代を知っている路線では特に。そう考えると廃線探索って変なところがありますよね(笑)

私も構造物鑑賞が好きなひとりですが、同じ気持ちです。この辺でも数々の煉瓦構造物が現役で頑張っています。近々、折尾周辺では、小さなアーチ橋をはじめ、年季の入った煉瓦構造物が消えるかもしれません。しっかりと鑑賞しておこうと思います。

宮原の竹筋については今尾版にも書いてありましたが、明確な答えが出てないみたいですね。何かあるにはあるらしいと聞いたことがありますが、それが何なのかはわかりません。わからない方が夢があっていいかもしれませんね(笑)


>チョビさん
ゲット出来ましたか?うちの近所の書店は、鉄関係本の品揃えがイマイチでしたが、ここ数年は鉄が話題になることが多いのか?そこそこ見かけるようになりました。無かったらAMAZONで注文しようと思ってました。

近所の本屋には置いてありませんでした…

また、ネット注文するっきゃないみたいです…

島鉄や高千穂は見に行けないので、是非買います。

やはり買いましたね。かく言う私もシリーズ全巻一気に大人買いしました。
しばらくは食事がいつもにも増して貧相になる予定です。

本を出版するという側面だけから見ればネタは増える一方ですが、そもそもそれは現役の鉄道路線が減り続けていることを意味しているので、嬉しいような悲しいような複雑な気分にもなりますね。

私も煉瓦アーチ等の構造物の鑑賞が重要なテーマのひとつでもあるので、名もなきプロフェッショナルたちの仕事の結晶だと捉えると、やはり鉄道構造物は少しでも長く現役として活躍して欲しいなとも思います。

また、宮原線と言えば以前コンクリートの劣化診断みたいな仕事にちょこっと携わったことのある身としては竹筋コンクリートが気になります。

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