3線跡を往く VI

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筑前垣生〜中間間から

■第2宮前架道橋(橋りょう)
筑前垣生駅と遠賀川橋りょうの間にある暗渠型のアーチ橋。ここは初期の複線煉瓦アーチと増線分の石積みアーチを見ることができる。

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アーチ部分はコンクリートで覆われている。幅は44cm位だったので煉瓦の巻厚は4枚と思われる。アーチ上部がどんな形であったかは想像出来ない。

中に入ってみるとスプリングラインに石積みがあり、下の側壁は煉瓦積みでポリクロミー装飾がしてあった。バカが落書きしているのは残念。

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さらに側壁の目地は山目地になっていて非常に目を引きます。

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↓煉瓦積みと石積みの境界。

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増線側は石積みアーチで要石が付けられています。

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長さは煉瓦積み部分が約9m40cm、石積み部分が約11m。通常ならば、単線を増線した場合、増線分の長さは短くなるはずなんですが、ここでは長くなっています。おそらく、遠賀川橋りょうの増線分が既存の複線部分よりも離れていたこと、また、この盛土上に底井野信号所があったからだと考えられます。

スプリングラインの石積み、側壁のポリクロミー、要石と装飾要素が多いアーチ橋です。何か意味があるアーチ橋なのかもしれませんね。筑豊本線ではこの手のアーチ橋は、私の知る限り非常に少ないです。全体的に勾配が小さく平坦な地に線路を通したからでしょうか。







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